森の魔導師と黄金の羽根

「さあ、どうぞ。

お口に合うか分かりませんが」




などと言いつつ、やけに浮き浮きしている。


かなり嫌な予感を感じつつも、あたしは作り笑いをして「ありがとうございます」と受け取った。



そして、おそるおそるグラスの縁に口をつける。


ふわり、と甘酸っぱい果実のような香りが鼻腔をくすぐった。



あ、意外とちゃんとした感じ………


………と思ったのは、あたしの早とちりだった。



お茶が舌に触れた瞬間、なんともいえない苦味と渋味が口の中に広がったのだ。




「………ふ、不思議な、いや、珍しい味ですね………」




と言った自分の声を聞いて、




「………えっ!?」




あたしは目を剥いて叫んだ。



だって、だって………なに、この声!?



あたしの喉から出たのは、自分のものとは到底思えない、甲高くきんきんと響く、喋る鳥みたいな声だったのだ。