森の魔導師と黄金の羽根

「………うーん、気持ちは嬉しいんだけど、ねえ。

君はここまでの旅路で疲れているだろう?

今日は私がやってあげるから、リゼロッテは気にしないで座っていなさい」



「いえ、そんな、………」



「気にしなくていいんだよ、ゆっくりしておいで。

今日は君はお客さまなんだから!」



「はあ………」




あまりの必死さが、逆に不自然だ。



なぜレオヌート師は、そんなに自分でお茶を淹れたいんだろう?



この部屋の散らかり方を見ても、そんなに家庭的でまめなタイプだとは思えないんだけど。




あたしが不審に思っている間に、レオヌート師はいそいそと奥のドアを開けて姿を消した。



あそこが台所なんだろうか。



扉の向こうで、がちゃがちゃと食器がぶつかり合うような音がしてくる。




しばらくすると、レオヌート師が「お待たせ」と笑顔を浮かべて、グラスをお盆に載せて戻ってきた。