森の魔導師と黄金の羽根

「じゃ、あたし、寮に戻って勉強したいんで、ここで失礼します。

今日はありがとうございました」



「おう、実習、頑張れよ。

レオヌートによろしくな」



「はい」




エードリヒ師はあたしの頭をくしゃりと撫でて、校舎のほうへと戻っていった。



あたしはくるりと踵を返し、早足で寮に向かう道を歩く。


何度か同級の生徒たちとすれ違ったけど、誰ひとりあたしに話しかけてくることはなかった。



みんな実習先の話題で盛り上がっていたけど、あたしの姿を見つけると口を噤み、見て見ぬ振りであたしの様子を窺っているのが分かる。



ーーーあたしは、学園の中で浮いている。


中等部からの中途入学なんて、かなり稀な例だから、まるで腫れものに触るような扱いだ。


みんな、初等部1年のときから、つまり5歳のときから共に生活してきたのだ。


だから、あたしは彼らにとっては、正体の分からない異端者みたいなもの。