森の魔導師と黄金の羽根

あたしが決然と顔を上げて言うと、エードリヒ師はなぜか少し困ったような顔をした。




「………あんまり頑張りすぎんなよ、リゼロッテ。

気負いすぎると、いつか糸が切れちまうぞ?」




あたしはふるふると首を横に振る。




「大丈夫です。

一刻も早く魔術師の資格をとって、独り立ちしたいですから。

だから、頑張ります」



「べつに魔術師じゃなくても、魔法使いでもいいじゃないか」



「でも、学園を卒業したら寮も出ないといけないし………生活するためには魔術師じゃないと不安なんです」



「それは分かるが………今年の試験にもし落ちても、20歳になるまでは受験資格があるんだから、べつに一発勝負じゃないんだぞ?」



「浪人なんかする余裕ありませんもん」



「まあな………でも、とにかく、無理しすぎんなよ?」



「はい」




あたしはこくりと頷き、エードリヒ師に頭を下げた。