森の魔導師と黄金の羽根

「………ちょっと外に出て話すか、リゼロッテ」



「え? はい………」




あたしはエードリヒ師に連れられて部屋を出た。



渡廊には心地よい風が吹き抜けていて、あたしの怒りも少しおさまってくる。


隣を歩くエードリヒ師の金色の髪が、ふわふわと風に揺れていた。




「………エードリヒ師、なんか、皺が増えましたね」




思ったことを口に出すと、エードリヒ師はぷっと噴き出した。




「そりゃなあ、俺ももういい年だからな。

あんなチビだったお前がとうとう卒業だもんな………時が経ったってことだよ」




エードリヒ師は懐かしそうに目を細める。


あたしも、これまでの5年間を思い出して、長かったな、と思った。


エードリヒ師は、あたしにとって、父親みたいなものだ。


本当の父親は知らないけど。

エードリヒ師は、いつもあたしのことを見守ってくれていた。


だから、あたしはこの人の言うことには逆らえない。