森の魔導師と黄金の羽根

ーーーそれなのに。


今朝、運命の瞬間。



実習先の一覧が掲示板に貼り出されたのを見に行ったあたしは、愕然とした。


そして、絶望した。


次に、激怒した。



だって、あたしの実習先としてデカデカと書いてあった名前はーーー



『イヒテの森の魔導師 レオヌート師』



だったのだ。




森の魔導師。


レオヌート師。



おそらく、フェルーエ魔術学園の生徒で、この名を知らない者はいないだろう。


もちろん、いい意味ではない。



森の魔導師、という通称には、『はみだし者の落ちこぼれ魔導師』という皮肉な意味が含まれているのだ。



イヒテの森の奥深くに身を潜め、めったに他人と接触せず、ぼろぼろの森小屋にひっそりと住んでいる変人。



しかも、魔法のほうもからっきし駄目らしい。


たまに国の命令で魔物退治などに駆り出されても、まるっきり人任せで、

ろくな仕事もできないまま森へと逃げ帰っていくらしい。