森の魔導師と黄金の羽根

あたしが、なぜ、こんなに怒っているのか、というと。


それはまず、あたしが通っているこの学園のことから説明しなくちゃいけない。



ここは、魔法大国レーメルン王国の中でも最高峰で最難関の魔術学校、フェルーエ魔術学園。


あたしは高等部3年に在籍している。


初等部で5年、中等部で4年、そして高等部で3年。

毎日毎日みっちりと魔術の勉強をした生徒たちは全員、16歳になる年、つまり高等部の卒業と同時に、『魔術師国家試験』を受ける。


この試験に合格すると、国家資格である『魔術師』の免許を取得することができるのだ。



もちろん、膨大な範囲から出題される試験は信じられないくらい難しくて、合格率はすこぶる低い。



魔術師国家試験に合格できなかった者は、どうなるかというと。


お情けとして『初等魔法使用許可証』だけが交付され、魔術師資格なしの『魔法使い』として、占いや祈祷で細々と生計を立てながら、一般人に交じって生きていくことになる。