森の魔導師と黄金の羽根

「………あははっ、こんなに良い反応を見せてくれたのは、君が初めてだよ!

いやあ、楽しくなりそうだなぁ」




ーーー涙目になって爆笑している、若い男がいた。



男のくせに、真っ白な髪はやけに長く、背中にふわりと流れている。


群青色のローブを纏っているところを見ると、おそらく、魔法使いだろう。


ひどく背が高く、その割に小さな顔。


その瞳は、緑と金が混じったような、不思議な色。



………って、冷静に観察してる場合じゃなくて。




「………だっ、だれよ、あんた!?

どこから、いつの間に入ってきたの!?」




あたしは本能的に危機を察知し、すばやく呪文を唱えた。



さっき森で使った初等魔法レベルなら、あたしは呪文なしでも火を呼べる。


でも、今は緊急事態だ。


中等以上の魔法を使わなければ、命も危ないかもしれない。



そうなると、呪文を使わないと……。


逸る気持ちを抑えつつ、あたしは長ったらしい呪文を早口に唱えた。