愛恵とジョーは なかなか 合わない時間の中で、自分たちのことを 康介に 伝えなければなと…考えていた。


あのクラブでの一件以来 3人が顔を合わす事が なかなか なかった。


愛恵は診療所に電話をした。


携帯にかけたが 出なかったからだ。


「はい六本木診療所でーす」


女の声だ。


「あ。先生いらっしゃいますか?」

「今問診に出ています。1時間ほどで戻りますよ」

愛恵は、誰か 看護婦を やっと雇ったのかと 思った…


「じゃあ、またかけ直します」

「…愛恵さん?」


電話を切ろうとした 最後のタイミングに…

愛恵は 記憶の糸を辿る…

「優です。わかりますか?」


優…。

もちろん解らない訳などなかった。


「びっくり…久し振り…帰って来てたんだ…」


2人はしばらく おしゃべりに盛り上がる。


2人は今夜 3人で食事をしようと 決めた。
「じゃあ、夕方いくね」