そのままの君でいて

2人は 六本木の街を走った。


なるべく 人がないところまで と言っても ここに そんな 場所は 多くない…


ビルとビルの間に 入る。


2人して ハァハァしていた。

「なにしてるのっ…」

ジョーは愛恵の手を握り締めた。

「ごめん。すぐ帰るつもりだった…」


「無茶な事しないで…ボクのせいで…不利になることしないで…」


「顔が見たかった…」
「ボクだって、一日中マナエのことかんがえてる」
2人は抱き合う。

そして キスした。


「ごめんジョー。帰る。コレ」

愛恵は 部屋のキーを渡す。

「番号は○○○57。間違えると鍵が必要だから…」

「ありがとう。わかった」

「先に出るわ」

狭い路地。

愛恵はもう一度 彼にキスをした。



ジョーが クラブへ戻ると 事態は 沈下していたが、問題が まだ 残っていた。



「ジョー。ちょっといいか」

康介がジョーを引き止めた。


「オレは嘘はきらいだ」
ジョーは、全てを 話した。

「ごめん。ドクターボク…嘘ついてた…でも、はなそうときめていたよ。信じて貰えないかもしれないけど…」


「お前だけのせいじゃないだろ。事情がわかればいいさ。ただ…気をつけて欲しい。あいつと付き合う事は、覚悟が必要だ…」


ジョーは黙っていた…。

「今日はお前のDJ見に来たんだ。こいつも帰る前に見せたかった」


ジョーは ありがとう 待っていて と ブースへ戻る。


ジョーのプレイが始まる。

「さぁ、始まるぞ。ついてこい」

ネイティブな英語でそういった。


馬鹿な誰かが

「ヘィ!さっきのはなんだよ?」

また、数人が騒ぎ出す。
「ウルセェぞ。フアック」
外国人の客が 怒鳴る。
彼らにすれば 愛恵が 誰かなんか 分からない。
金を払って 楽しみに来てるんだ。邪魔するな と 英語で続けた。

日本人の少年は 黙って 出て行ってしまった。