「ただいま、ドクター」
「おう。面接どうなった?」

康介は、遅めの昼だろうか・・・カップラーメンを食べていた。

「うまくいったよ。お金もちゃんともらえる」

「良かったな」

「あと、オーナーが、アパートメントもあるっていうから、そこへいこうと思う」

「ふん。そうか・・・寂しくなるな。ホモではないが・・・」
康介はラーメンを食べ終えると、タバコに火をつけた。

「愛恵には、まだ話してないだろう?」

・・・時間的にそういうことになっているのだ。

「きょう、会えるのかな・・・」
「どうだろうな。あとで、電話してみるよ。とりあえず、おめでとう」

康介とジョーは手のひらをパチンとやりあった。

診療室のドアが開く。

午後の診察は15時からになっている。

「すんませーん、まだきゅーけーちゅーなんすよー」

康介は、振り向きもせず怒鳴る。

しかし、ドアは閉じられることなく、

「やぽ」

優だった。

康介は内心 参ったなと言う感じでいたが。

「あー。ジョー。彼女は…」

「こんにちは。康介の元彼女の優でーす!ヨロシク」

「元彼女?ワッツ?」

「昔付き合ってた」

康介は さらりと…

「あー、タバコ無いや・・・」
優に、康介は、自分のマルボロを投げる。

優は、投げ返す。

「買って来るわ」

優が立ち上がると、ジョーが

「ボク、行くよ。なに?」

「さすが、レディファーストの国の人だわねー。誰かさんとは違うわー」

優は、KOOLのマイルドを2つ買ってきてと、1000円を渡した。

ジョーは、隣のコンビに向かった。



「なんか、素直そうな子」

「素直だよ。コッチの同い年の奴らに比べたら、可愛げがある。

「まじ、チョット、やばいあんた?」

優は、けらけら笑っていた。