「アンタも出るの?」

ジョーは首を横に振る。
「ボクは…なにもしなくていい」

優は、だから暗いのかぁ。と…

「相手がデカ過ぎるわ…何もしなくていいならラッキーだと思わなきゃ…」


「うん…わかってる」

壊れ気味のドアが開くと
「おっ。ひとりか?」

「愛恵さんが妊娠したぁ~明後日記者会見~」

康介は フーン
と…

「で、なんでコイツは墜ちてんの?」

優が康介に理由を話すと
康介は

「前に言ったろ。こんなことこれからもいっぱぁいあるよ。ジョーくん」

康介はタバコに火をつける。


「ボクのために、彼女だけ大変なことになってる」

「どうしたい?」

「…」

「黙ってても先には進まねーよ。アイツは、進んでる。なぜだ?」


康介は時計を見る。

「優。今日はもうお終いにしよ。裏にいるわ」

康介はジョーの肩を叩くと飲み行くぞ。

「ボクここにくるの言ってない。電話しなきゃ」
「あとででいいよ。ほら行くぞ。じゃあ、優よろぴく~」

「行ってらっしゃい!」

2人はいつもの裏の食道に入る。
「おっす。生2~」
康介は入るなり、マスターのシンジに オーダーした。

「あと適当につまみたのみますわ」

「ほい。らじゃ」


「久し振りだな。2人でのむのな~」
「うん。おいしー」

「愛恵元気?」
「うん…元気だと思う」
「お前がそんな暗いんじゃ、アイツしんどくなるぜ」

「うん…なんか、ボクなにもしてあげてない…」
「アイツは別にお前になんも求めてなくないか?一緒にいてやるだけで、満足してんちゃうの?」
愛してんだろ?

康介は ジョーを見上げた。

「イエス、アイシテル…」

「お前まで、そんなんじゃ。もしお前と駄目になっら、もうアイツいきてけねーな」