リビングに戻ると父と母が話をしていた。

「愛恵、明るくなった…。お父さんとも話してたの。僚ちゃんの事から、ずっと…暗かったから…」

「うん…笑ってるのを久し振りに見たな。笑顔がいいよ。女は」

父は愛恵が 一人っ子だったのもあり かわいがって かわいがって育てた。


芸能界に入ると言われた時には 死ぬほど 反対したが、いざ その門をたたけば、一番に応援してくれた…


「結婚は縁だからな」

父に

「お父さんは誰でもダメなんだから」
母は笑いながら 言った。

ジョーが風呂から上がる。

父親 母親 愛恵が 風呂を終わった頃には 午前1時…

父親は明日も仕事だと 先に 寝ると リビングをでた。

ジョーは
「お父さん!今日はありがとうございました!」
父親は
「…また、近いうち2人で来たらいい」

彼の精一杯の言葉掛けだろう。


愛恵と母親は思わず笑ってしまった…


「お母さんもねるわ。アナタたちはゆっくりしてていいから」