「は?西園寺?」
「だって、この学園のお姫様って、由羅のことでしょう?」
「…違うだろ」
「え?」
「はぁ…」
ため息をついた光。
でも、私はそれどころじゃなかった。
え?お姫様って由羅じゃないの?
じゃあ、誰?
「お前は何考えてんだよ…」
「お姫様が由羅で、光は由羅のこと、好きなんじゃ…」
「俺、別に西園寺のこと好きじゃねえけど?」
「え!?」
「なんでそんなにおどろいてんだよ」
「だって…」
「はぁ…とにかく、これで誤解は解けたな。てことで、行くぞ」
「う、うん…」
本当に、いいのかな?
光と回るなんて…
でも、すぐ近くに光がいることがうれしくて。
握られた手の体温が暖かくて。
さっきとは違って、私が疲れないようにゆっくり歩いてくれる光の優しさがくすぐったくて。
少しだけ、この空間に浸るのも、光のそばにいるのも、いいかな。
なんて、思った。
「だって、この学園のお姫様って、由羅のことでしょう?」
「…違うだろ」
「え?」
「はぁ…」
ため息をついた光。
でも、私はそれどころじゃなかった。
え?お姫様って由羅じゃないの?
じゃあ、誰?
「お前は何考えてんだよ…」
「お姫様が由羅で、光は由羅のこと、好きなんじゃ…」
「俺、別に西園寺のこと好きじゃねえけど?」
「え!?」
「なんでそんなにおどろいてんだよ」
「だって…」
「はぁ…とにかく、これで誤解は解けたな。てことで、行くぞ」
「う、うん…」
本当に、いいのかな?
光と回るなんて…
でも、すぐ近くに光がいることがうれしくて。
握られた手の体温が暖かくて。
さっきとは違って、私が疲れないようにゆっくり歩いてくれる光の優しさがくすぐったくて。
少しだけ、この空間に浸るのも、光のそばにいるのも、いいかな。
なんて、思った。