「なにかあったのか?」 「なにもないよ」 「また何か言われたか?」 「なにも言われてない」 心配する光を安心させるように笑った。 「そうか」 「うん」 諦めたのか、納得したのか。 光はそれ以上なにも聞かなかった。 バレンタインまであと1週間。 今年が最後のバレンタインになるかもしれないんだ。 自分の中の自信作を、光に渡そう。