「ああ、なんでもいーぞー」

なんでもよくない!!

先生もうちょっとしっかりしてよ!


「じゃあ、香里奈、出てきて。劇の内容決める」

イエーィ!というみんなの声が上がった。


「…はい」

最悪…

私はしぶしぶ前に出た。


「じゃあまず、自分たちで作るか。それともなにかの話を基にするか決めるなー」


「自分たちで作ろうよ。そっちの方が熱はいるし」


「っていう意見あるけど、どうする?」


「いいんじゃね?」


「そっちの方が楽しそうだし」

何気に団結力高いな。

このクラス。


「じゃあ賛成の人、挙手なー」

光が言うと、全員手が上がった。

わぁお


「んじゃ、それで…あと、その話を書く人、できれば女子」


「なんで俺らじゃダメなんだよー」

男子から不満の声が飛ぶ。


「当たり前。お前らに任せたら絶対変なのかくだろ」


「バレた~」

ははははは、とみんなが笑う。


「じゃあ、私やるよ」


「サンキュ、西園寺」


「明日まで?」


「明日もあるからな、登場人物だけでも決めてきてくれるとありがたい」


「よゆー」

由羅はそうピースをした。


「その代り」


「なんだ?」


「推薦したりしてもいい?」


「…?べつにいいけど」


「じゃあ、考えとくね」


「あ、ああ」


「由羅」


「なに?香里奈」

ニヤニヤとして私を見る。


「…なんでもない」

絶対変なことする気だ!!


「じゃあ、まぁ、今日はここまでってことで。先生」


「ああお疲れ。んじゃ、かいさーん」

挨拶くらいちゃんとやってください。

先生…