「ん…」

ここ、どこ…


『香里奈』

暗闇から、声が聞こえた。


「光⁉︎」


『香里奈』


「どこ⁉︎ねぇ、どこにいるの⁉︎」


『香里奈…ごめんな』

え…


「どうして謝るの⁉︎」


『それは…『光‼︎』』

違う声が聞こえた。


『由羅…』

…………‼︎


「由羅…?」

声はするもののやっぱり姿は見えない。


『光‼︎』

由羅の声が響く。


『悪い、香里奈…』


「光‼︎ねぇ、なんで謝るの⁉︎」


『行こう?光』

え、光が行っちゃう?


「待って‼︎」


『…ごめん』

光が小さい声でそう言った。

コツコツと足音が聞こえる。

いや…

行っちゃう…


「待って‼︎1人にしないで‼︎光‼︎」

ガバッ