しばらくして、眠りにつかれたお嬢様。 ここ数日、ほとんどベッドにいるせいで食欲が湧かないのか、もともと細いお嬢様がもっと細くなり、不健康なほど、白くなっていた。 でも、今外に出してもお嬢様は体力が持たないし… こういうとき、光さんならどうするのか… コンコンッ 「はい」 「早苗さんっ!」 「はい?」 「実は――」 「え…?」 私は急いで部屋を飛び出した。 玄関の前には人だかり。 「久しぶり、奈倉」 「……光、さん」