「うわぁ、すごい人だね」
「ああ、やっぱ多いな」
嫌そうな顔をする光。
「大丈夫?」
「毎年のことだろ」
「毎年嫌そうな顔してるけど…」
「うるせぇよ」
軽く睨まれる。
私はさっと目を逸らした。
「どうする」
「じゃーひとつ目の願いね!」
「はいはい」
「わたあめ買って!」
「そんなのでいいのかよ」
「いいの!」
「りょーかい」
呆れたように笑った光とわたあめの店を探して列に並んだ。
「おじさん、わたあめひとつ」
「お、お嬢ちゃん彼氏に買ってもらうのかい?」
「か、彼氏って!」
私は顔が赤くなった。
「うるさいんで、こいつ」
光はまんざらでもなさそうに笑ってる。
ちょ、なんでそんなに慣れてるの⁉︎
「ほい、わたあめひとつね」
「ありがとうございます」
「楽しめよ〜」
そう言ってくれるおじさんに光は「はい。」と返事をしていた。
「ほら」
わたあめを渡してくる光。
「ありがと」
「おぅ」
そう言って光は私の頭を撫でた。
また、子ども扱い…

