『雲に隠れし夜半の月』

翌日、
式部は、朝練があるので、朝早くに学校に行く。

まだ、誰も部員たちがいないので、不思議に思っていた。

すると、女子の先輩たちがやってくる。

「それじゃ、バックハンドの練習するから、あちらのコートで構えて、」

式部は、先輩に言われるままに、一人コートで構えていた。

すると、先輩たちがサーブを次から次と打ち込んでくる。
式部は、打ち返していたが………

苦しくたって………
悲しくたって………
コートの中では………

これじゃ、まるでシゴキではないか!
女子の先輩たちに憎まれてしまったのか?
そう思うと、式部は、………

「あぁー、止めた、止めた、!」

式部は、ラケットをバックにしまい、コートから出て行く。

後ろの方で、先輩たちの笑い声が聞こえる。