『from 安坂
RE:XCEONです。こんばんは
周桜、どうかしたのか? 横浜駅には何時くらいに着く? 車種は何? 色は?』


 一気に質問を詰め込んだメールに「スゲェ」と感心する。

詩月さんはどれだけ心配され、どれだけ大事に思われているのかと思う。


『to 安坂
RE2;XCEONです。こんばんは
撮影が長引いて、スゴくグッタリしていて起こすと可哀想だし、電車で帰すのが心配で。道路が混む時間帯だから、何時に着くかわからない。神奈川県に入ったらメールする。えっと色は白、No.は……』

 俺は、できるだけ詳しく伝える。


『from 安坂
RE3:XCEONです。こんばんは
具合悪そうだとか、熱はあるのか?』


『to 安坂
RE4:XCEONです。こんばんは
具合悪そうにはしてない。熱は少し高いみたいだけど』


『from 安坂
RE5:RE:XCEONです。こんばんは
わかった。様子が少しでも変わったら連絡して』


『to 安坂
RE6:XCEONです。こんばんは
うん、わかった』