風は囁く「君と輝きたいから」

自分の力は、こんなものじゃないと思う。

頑張れ、お前なら大丈夫だと、優しさや暖かな励ましが伝わってくる。

詩月さんを見てると、不安が消えていく。


――詩月さんのアレンジした曲を演奏したい。
詩月さんのアレンジした曲を演奏できるようになりたい。
詩月さんと、ずっと頑張っていきたい


溢れてくる思いが、止まらない。

不安が願いに、決意に変わっていく。


「周桜が居なくなったら、どうなるんだ」

リビングで言われた言葉さえも……。

コンサートで歌った「Jupiter」のアレンジ――「君と輝きたいから」が、ただの願望でも希望でもないんだと思えてくる。

楽器を手に取れば、楽譜を開けば、いつでも詩月さんがいるってくらい心強い。

詩月さんが、例え留学して、どんな遠くに行っても、俺は頑張れると思える。