風は囁く「君と輝きたいから」

「ん…… 一緒に輝きたいから、ずっと。躓いた時、負けられないと思いたいから」

詩月さんは笑顔で言いながら、両手をサッと差し出して、俺たちの手を順番に握りしめた。


「面白い」

マネジャーが一際、声のトーンをあげる。


「クラシックを弾いて歌うアイドルグループか。企画会議で……」

思いついたように。


「君、音は用意できるか?」


「USBに入れて、ファイルの中に」


「上等だ」


「もしかして、コラボ継続なん?」

昴がマネジャーの顔色を窺っている。


「コラボよりもスゴいことになるんじゃない!?」

空がマネジャーの顔を見て、確認するように言う。


「もしかしたら、XCEON は4人ってことに」

俺は詩月さんの手を取り、握りしめて、ブンブン振る。


「企画会議にかけて、決裁しだいだがな」