「昴、しくじったね。詩月さんと金管楽器のメンバーだけでなく、岩舘さんと安坂さんにもチケット渡しておけばよかったな」
「周桜さん、調子悪いん?」
「みたい。あの恐~っい岩舘さんが電話してくるくらいだもん」
詩月さんは調子が悪くても言わないことを改めて思い知らされた。
桃香さんがいたら、そういうこともちゃんと気配りしてくれたに違いない。
新しいマネジャーに至急、連絡し詩月さんのことを伝える。
面倒臭そうな様子が、電話の応対から、もろに伝わってきて、桃香さんがどれだけ頼りになる存在で、俺たちのために気づかない所で手を尽くしてくれていたかを考えさせられた。
今さらながら、感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。
俺は病室で両手を広げ「輝きなさい」と言った満面の笑みをうかべた姿をずっと忘れない。
「周桜さん、調子悪いん?」
「みたい。あの恐~っい岩舘さんが電話してくるくらいだもん」
詩月さんは調子が悪くても言わないことを改めて思い知らされた。
桃香さんがいたら、そういうこともちゃんと気配りしてくれたに違いない。
新しいマネジャーに至急、連絡し詩月さんのことを伝える。
面倒臭そうな様子が、電話の応対から、もろに伝わってきて、桃香さんがどれだけ頼りになる存在で、俺たちのために気づかない所で手を尽くしてくれていたかを考えさせられた。
今さらながら、感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。
俺は病室で両手を広げ「輝きなさい」と言った満面の笑みをうかべた姿をずっと忘れない。