詩月さんの辛そうな声を思い出して、胸がつまった。
「彼は強いわね。Nフィルの楽譜のことを聞いたときにも思ったけれど」
桃香さんがハンドルを握りしめたまま、詩月さんを見つめている。
「どうして、あんな風に笑って演奏できるのかしら。何故、何かあるごとに輝きを増していくのかしら。あんな雑踏の中で、彼しか目に入らないなんて」
それは俺も同じ思いだった。
見るたび、会うたびごとに輝きを増していく詩月さんのオーラが不思議だった。
「行くわよ、収録時間に間に合わなくなるわ」
桃香さんが車を発進させる。
浮かない表情をしているのが、声の調子で何となくわかる。
桃香さんは春CMが配信された頃から、度々暗い顔をしている。
俺たちのブログを見て、アクセス数よりも書き込みをチェックしているよなと、昴も空も言っていた。
「彼は強いわね。Nフィルの楽譜のことを聞いたときにも思ったけれど」
桃香さんがハンドルを握りしめたまま、詩月さんを見つめている。
「どうして、あんな風に笑って演奏できるのかしら。何故、何かあるごとに輝きを増していくのかしら。あんな雑踏の中で、彼しか目に入らないなんて」
それは俺も同じ思いだった。
見るたび、会うたびごとに輝きを増していく詩月さんのオーラが不思議だった。
「行くわよ、収録時間に間に合わなくなるわ」
桃香さんが車を発進させる。
浮かない表情をしているのが、声の調子で何となくわかる。
桃香さんは春CMが配信された頃から、度々暗い顔をしている。
俺たちのブログを見て、アクセス数よりも書き込みをチェックしているよなと、昴も空も言っていた。



