銀龍倉庫(心愛side)

「裏切り者、出てけ‼」
「二度と俺らの前に現れんな!」

「来ない...でよ!」

『私...やってないよ!何で信じてくれないの...』

銀龍、全国2の暴走族。私は姫...最初の銀姫だ。1ヶ月後、幹部の陽が連れてきた春川唯...もう1人のお姫様。

そして、今私は唯をいじめてるという疑いをかけられ裏切り者と言われている。仲間じゃなかったんだね...あの日々は嘘だったんだ。そして、総長兼彼氏だった皆元留衣に散々殴られ意識が飛びそうになる。もう、このまま死んでもいいかな...
心愛sideend



海岸(葵side)
海岸を散歩で歩くのは久しぶりだった。
誰かが倒れていた...女の子だ。
派手にやられてるけど、死んではない。家に連れて帰ろう。

家に帰宅すると母親がいた。
「どうしたの‼この子‼」
『拾ってきた...熱もあるっぽい』
母親は俺のベッドに女の子を寝かすと大声で叫んだ。「なにこれ...」

俺はベッドの近くに行くと、女の子の体には、肌の色が見えないくらいの痣だらけだった。
『母さん、父さん呼んで』
「えぇ。」

医者である父親に来てもらった。
「みぃちゃん...?大丈夫か!」
女の子が偶然目を開けた。
「先生...?ごめんなさい。もう、誰も...信じた...くないよ...‼」
「全部いいんだよ。謝らないで。今日は寝なさい」
女の子は頷いて眠った。

女の子、みぃちゃん(結翔side)

「父さん、知り合いなの...?」
「結翔、そうなの...?」

『あぁ、私の患者だよ』
簡単にこいつら二人に言おうと思った。

『この子は、川崎心愛ちゃん。』

『今から三年前、私の病院に保護されて来たのがみぃちゃん。あの頃は、親から虐待され、友達に裏切られて人が信じられなくていつも怯えて...いた。私が三年かけて光を灯したと言うのに...1ヶ月前あの子が言った。先生、もう大丈夫です。今銀龍の姫になれて仲間が出来てすごく幸せだからって...』

葵side

驚いた。この子、川崎心愛ちゃんにそんなことがあったなんて...
助けたい、そう思った。話したことないけどね... 目が覚めたら、倉庫に誘おうかなぁ!

葵sideend