「もしかして、家の事で悩んでんのか?」
和馬の言葉に、思わず肩が震えた。
「なんでそう思う?」
「いや、お前が悩むのはいつも家のことだからな。良くも悪くも。誕生日で弟の喜ぶ物はなんだ?とかな。ま、今回はそういうハッピーな悩みじゃなさそうだけど」
相変わらず、鋭い奴だな。
「まぁ、ケンカでもしたんだろ?早く仲直りしろよー?謝っちまえばいいんだって」
そうだな。
早く、謝んなきゃな。
でも、俺がこんなにも悩むのには理由がある。
あいつらと兄弟になって数年。
俺はまだ、兄貴としてあいつらに認められてないんじゃないって、そう思うんだ。



