「なんだアイツ。翔輝のおかげで大物の仕事をやらせてもらってるってのに。偉そうに指図しやがって。翔輝、気にすんじゃねぇぞ?」
車で一緒に来た同僚、小野 和馬は、俺の中学からの親友だ。
「あぁ、気にしてねぇよ。俺の一言であんなやつ、どうにでもなる」
「はははっ!怖ぇー!確かに翔輝なら家庭の1個や2個普通に壊せるもんな」
家庭どころか会社のひとつやふたつ壊せる。
さすがに可哀想だから、家庭を壊したりなんてことはしないけどな。
俺自身、今の家庭を壊されたら、立ち直る自信がない。
それくらい、あいつらのことが大切なんだ。
そんな大切な奴らをあんな形で裏切った俺は、大馬鹿者だ。



