俺、兄貴になりました③




「なんだアイツ。翔輝のおかげで大物の仕事をやらせてもらってるってのに。偉そうに指図しやがって。翔輝、気にすんじゃねぇぞ?」



車で一緒に来た同僚、小野 和馬は、俺の中学からの親友だ。



「あぁ、気にしてねぇよ。俺の一言であんなやつ、どうにでもなる」


「はははっ!怖ぇー!確かに翔輝なら家庭の1個や2個普通に壊せるもんな」



家庭どころか会社のひとつやふたつ壊せる。


さすがに可哀想だから、家庭を壊したりなんてことはしないけどな。



俺自身、今の家庭を壊されたら、立ち直る自信がない。


それくらい、あいつらのことが大切なんだ。


そんな大切な奴らをあんな形で裏切った俺は、大馬鹿者だ。