俺、兄貴になりました③




あまりにも必死に翠が止めるから、俺は諦めて仕事の準備に取り掛かった。



そうこうしているうちに、あっという間に時間は過ぎて、そろそろ家を出る時間になっていた。


重たい荷物を玄関の前に運び、迎えに来てくれる同僚を待った。




でも、気になるのは…。


あの部屋だ。




どうしてあんなにも弟達は俺に見せたがらないのか。

それが気になってしょうがなかった。