あまりにも必死に翠が止めるから、俺は諦めて仕事の準備に取り掛かった。 そうこうしているうちに、あっという間に時間は過ぎて、そろそろ家を出る時間になっていた。 重たい荷物を玄関の前に運び、迎えに来てくれる同僚を待った。 でも、気になるのは…。 あの部屋だ。 どうしてあんなにも弟達は俺に見せたがらないのか。 それが気になってしょうがなかった。