俺、兄貴になりました③




それからお昼を食べ終えて、また車に乗って出発。



出発してからわずか10分。

弟達はまた眠りについた。





コノヤロウ。

寝るか、騒ぐか、食うことしかしねぇな、こいつら。




そして車を走らせること1時間、やっと目的地に着いた。



「「すっげぇえええっ」」




そこは、海が目の前にある有名なホテルだった。


フロントで受付を済ますと、ホテルマンが荷物と共に部屋へ案内してくれた。




「こちらがお部屋になります。鍵はオートロックになっておりますので…」


「うぉおおおっ!」


「海目の前じゃん!!」


「卓球やろうぜ、卓球!!」


「お前らぁああっ!何先に部屋に入ってんだ!!今説明してくれてんだから静かにしろ!!」




全く、こいつらはっ…!!





「「いいじゃん、兄貴が聞いとけば大丈夫…」


「お前ら今から帰らせて仕事みっちりやらせんぞ、この悪ガキ共」



「「すみませんでした」」