ガチャ。

里「おかえりなさい。」

達「…ん。」

もう、ただいますら言ってくれない。

サインは出てた。もういらないってサイ
ン。

なのに…なのに…気付けなかった私はバカだ。

ごめんなさい。達也さん。

すぐ。すぐ解放してあげるから。

次の日。

達也さんが出てから、私の机の上に離婚届と指輪を置いた。

そして、自分の荷物を持ち、家を出て、カギを閉めてポストに入れた。

里「達也さん。さ…よなら。」