目の前にいるのは沖田総司……


私、新田美夜の好きな人。


「わ…たし……」


「段差につまづいて意識を失ってたんですよ」


……そっか……買い物から慌てて帰ってきて……それで屯所の入り口でつまづいたんだ


「…ごめんなさい。迷惑をかけて…」


「別に迷惑なんて思ってないですよ?」


そう言って私の頬を優しく撫でてくれた


「ところで夕餉はどうします?」


「……ぁ……ごめんなさい!今すぐ作ります‼︎」


そうだった!私は新撰組の女中なんだから早くしないと!


「大丈夫ですよ。僕が作っておきましたから」


…………‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎



笑顔で総司は言ったけど……



私はみんなが心配で広場へ向かって走り出した