次の日の朝は、合唱祭の練習で早く学校に行った。

教室の戸をあけると、

「おはよぉ~」

眠そうな凛がいた。

「凛、いつまで起きてたの?」

「3時ぃ。」

はぁ...
次の日がはやいっていうのに、いつまでもわたしにline送ってくるんだから。

教室にどんどん集まってくる生徒たち。
課題曲の「蒼の空」を歌う。

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いきなり放送がなった。
「みなさん、こんにちは。今日から保健室に勤務することになった相沢 京です。みなさんと早く仲良くなりたいので、よろしくお願いします。」

優しい感じの声だなぁ...イケボじゃねぇか!

みんなは、歌うのを一旦やめて放送に集中した。

みんな、口々に保健室、いってみよー?とかこの声、好きとか言ってる。

もちろんこの方も。

「蘭、行くよね?」

「はぁ?」...

「もー!保健室!見てみたくない?」

「まぁ...うん。」

この学校の保健室と言えば、おばさんの先生が1人でいるイメージが強いのだ。

男の先生ときたら、見に行くしかない。