『お願いだから今すぐ実家に帰ってきて』


という8歳上の姉からの頼みにより私は船で2時間の場所にある小さな島に帰ることにした。


普段は言う事を聞く気はない私だったがなぜだか今回だけはただ事ではないような気がして、仕方なく姉の言う通りにしたのだ。


本来私は高校1年生のため海の向こうの街で一人暮らしをしている。


私は姉と2人姉妹で、姉は父や母と3人で田舎暮らしをしている。


長い船旅から開放され、懐かしい田舎の空気が私を包んだ。



「ん~気持ちいい~!」


大きく背伸びをしてキャリーバッグを手にバスへ乗った。