片道切符





「どうやって…か…。うん、ごめん。
それは私にも分からない!!」

「言うと思った。」

「こういう時ってどうすればいいんだろうね…。」

お互い恋愛経験も乏しいため、
私たちは二人して考え込んでしまった。

(まず話すきっかけすらないもんなあ。何か共通点があったらいいのに…)

こんな事を考えていると、私にとって
先輩がいかに遠い存在かを改めて感じてしまう。
手を伸ばしても、届くわけない距離にいる遠い人だ。


「…麻友、いいんだ。私は先輩を見るだけで満足だから!!」

「えー、そうなの?好きなんじゃないの?」

「かっこいいな〜ってだけ!それより、お腹空 いたから何か食べよ!」


私は無理矢理話を変えて、麻友の背中を押した。
自分の中で膨らむ気持ちから、逃げるように。