私が先輩に関して知ってるのは
星蘭高校という、少し有名な進学校の
サッカー部の二年生ということだけ。
しかもその情報は、ある時部活のバッグを提げてるところを見て、そのバッグに学校名と学年が刺繍されてるのを見ただけ。
話したこともなければ、
声を聞いたこともないから彼女がいるかなんて
知ってる訳がない。
「彼女…いそうだなあ。
かっこいいし、サッカー部だし。」
「うーん…玲奈、頑張ってクリスマスまでに
話しかけてみなよ〜。」
「え、ええっ!?どうやって!?」
私の大きい声に、周りの客の視線が
少し集まる。
真由が人差し指を口元に当て、
しーっと言った。
私もつられて人差し指を口元に当てた。
