「クラウド、私・・・不安なの・・・」
クラウドと向き合う事から逃げないと決めた。
だから私は今私が思ってることを正直に言った。
「サラちゃんから聞いたの。披露宴で紫色のドレスを着る理由を」
ゆっくりだけど、でもクラウドに伝わるように話す。
「クラウドの事は好きよ。その気持ちに嘘はない。でも、結婚とかはまだ考えられない。でも・・・紫色のドレスを身に纏うという事はそういう事なのでしょう?」
彼は何も言わずに私を見ている。
「正直に言うと・・・今の私には荷が重いの」
クラウドは何と言うだろうか・・・
彼とならどんな事でも越えて行けると思った。
彼にもそう言った矢先に、すぐに弱気になる私に幻滅したか。
彼が言葉を発するまでの時間が私には途轍もなく長い時間に感じた。

