『エリーゼさん?どうかしましたか?』

また私は顔に出してしまったのだろうか・・・。
サラちゃんが心配そうに私の顔色を窺う。

「どうもしないけど・・・ただ・・・」
『ただ、どうかされましたか?』




「もう逃げる事は出来ないんだなって思って」



サラちゃんには本心を告げた。
「勿論、クラウドの事は好きよ。だけど、その紫色のドレスを着るって事は重要な意味を持っているんでしょう?私・・・それを着るだけの覚悟が出来てるのか分からなくて」
『エリーゼさん・・・』
「ごめんね、サラちゃんにこんな事言っても困っちゃうよね」
私は無理矢理笑顔を作ってサラちゃんを見た。