「指切り?」
グレンさんの口から出てきた意外な言葉。
・・・というか、異世界にも指切りなんてものが存在していたのか・・・。
不思議なもので、元の世界についてどんどん忘れていっているというのに、指切りのように覚えている事もある。
もしかしたら、この世界の知識が私の知らない間に備わってきているのかもしれないが・・・。
『エリーゼ様は私を幸せにして下さるんですよね?』
「ええ」
『でしたらエリーゼ様は私の前では無理して笑わないと、お辛い時は泣いても良いのです。エリーゼ様が心から笑える時だけ笑うと約束して下さい』
どこまでも私に優しい指切りの内容。
私はグレンさんの前では素直に気持ちを表しても良いと、本当に嬉しい、そして幸せな時だけ笑ってくれれば良いなんて。
「でも・・・それじゃあ、私はグレンさんの前で泣いてばかりになってしまうかもしれませんよ?」
『確かに、泣かれてしまうのは辛いです。ですが、あの日、バラ園で見た時のように、一人で泣かれてしまうよりは全然良い。私の前で泣いて下さるのならば、いくらでも泣いて下さい。そのあとは笑っていただけるようにしますよ』
グレンさんは微笑みながらそう言う。
「グレンさんの負担ばかり大きくなってしまいますよ?」
私に優し過ぎるグレンさんにどんどん問い掛けていく。
それでも
それでも私を受け入れてくれるというのなら、私はグレンさんに甘えてしまっても良いだろうか?
グレンさんの前では素直に不安な気持ちをさらけ出しても良いのだろうか?
『エリーゼ様が最後に笑って下さるのであれば、私に負担など微塵もありませんよ』
「グレンさん・・・指切り、しましょうか」
『はい』
ここまで私の為に言ってくれる。
私はそれを拒否できるほど心が強くなかった。
グレンさんははめていた手袋を外して、また私の前で跪く。
「グレンさん!?」
『この方が誓いのようでしょ?』
クスリと笑ってからすぐに真剣な顔になってグレンさんは私に小指を差し出した。
私も自分の小指を差し出す。
グレンさんが自分の小指と私のそれを絡めて私を見上げた。
ただの指切りのはずなのに、なんだかとても神聖な儀式に感じるのはグレンさんが醸し出す不思議で、それでいて清らかな雰囲気のせいだろうか。
グレンさんの口から出てきた意外な言葉。
・・・というか、異世界にも指切りなんてものが存在していたのか・・・。
不思議なもので、元の世界についてどんどん忘れていっているというのに、指切りのように覚えている事もある。
もしかしたら、この世界の知識が私の知らない間に備わってきているのかもしれないが・・・。
『エリーゼ様は私を幸せにして下さるんですよね?』
「ええ」
『でしたらエリーゼ様は私の前では無理して笑わないと、お辛い時は泣いても良いのです。エリーゼ様が心から笑える時だけ笑うと約束して下さい』
どこまでも私に優しい指切りの内容。
私はグレンさんの前では素直に気持ちを表しても良いと、本当に嬉しい、そして幸せな時だけ笑ってくれれば良いなんて。
「でも・・・それじゃあ、私はグレンさんの前で泣いてばかりになってしまうかもしれませんよ?」
『確かに、泣かれてしまうのは辛いです。ですが、あの日、バラ園で見た時のように、一人で泣かれてしまうよりは全然良い。私の前で泣いて下さるのならば、いくらでも泣いて下さい。そのあとは笑っていただけるようにしますよ』
グレンさんは微笑みながらそう言う。
「グレンさんの負担ばかり大きくなってしまいますよ?」
私に優し過ぎるグレンさんにどんどん問い掛けていく。
それでも
それでも私を受け入れてくれるというのなら、私はグレンさんに甘えてしまっても良いだろうか?
グレンさんの前では素直に不安な気持ちをさらけ出しても良いのだろうか?
『エリーゼ様が最後に笑って下さるのであれば、私に負担など微塵もありませんよ』
「グレンさん・・・指切り、しましょうか」
『はい』
ここまで私の為に言ってくれる。
私はそれを拒否できるほど心が強くなかった。
グレンさんははめていた手袋を外して、また私の前で跪く。
「グレンさん!?」
『この方が誓いのようでしょ?』
クスリと笑ってからすぐに真剣な顔になってグレンさんは私に小指を差し出した。
私も自分の小指を差し出す。
グレンさんが自分の小指と私のそれを絡めて私を見上げた。
ただの指切りのはずなのに、なんだかとても神聖な儀式に感じるのはグレンさんが醸し出す不思議で、それでいて清らかな雰囲気のせいだろうか。

