リナリアの王女2

 グレンさんにこんな事を話しても困ってしまうだろう。
でも私が優しいなんてこれで思わないだろう。

これでグレンさんもきっと離れていく。

離れていけば良い。

私なんかと関わらないで。


『エリーゼ様は理由なく人を傷つける事はないでしょう?それに、傷つけてしまった事を酷く責めているように見えます』
優しく先を促してくれるような話し方で、クラウドやサラちゃんとは違う安心感が生まれた。






『私はエリーゼ様の味方だと言ったでしょう?』





いつの間にか強く握りしめていた私の手を柔らかく包んでくれる。
その手に私の涙が一粒落ちた。
一度流れてしまった涙は止めどなく流れ続ける。

『今はクラウド様にもサラにも会いたくないのでしょう?』

グレンさんは私を立ち上がらせてくれてそして彼の部屋へと導いてくれた。
その間も私の手を離す事はなく、またその温もりによって私の涙が止まる事もなかった。