リナリアの王女2

 「眠れない・・・」

サラちゃんを部屋から追い出してから、結局頭の中がぐちゃぐちゃしてしまい、夜ご飯も食べられなかった。
そして今は深夜。
このままベッドに横になっていても寝られる気がしないのでバルコニーに出てみた。



「はぁ・・・」



外に出てみたからって特に何か気分が変わる気がしない。
二人とどう接したら良いか分からない。
私自身の気持ちも分からないのに人を気にしている余裕がないんだ。
どうせ眠れないのならバラ園に行ってバラの手入れでもしようと、ふと思い立った。





「夜に来るとまた違った綺麗さなんだ・・・」





月の光に照らされるバラと浮かぶシャボン玉のようなものが織りなすこの空間は幻想的で綺麗だった。
私が出来るのは花摘みだけなので、まだ摘んでいない場所の花摘みを始めた。