リナリアの王女2

 「う、ん・・・私、寝てた・・・?」

気が付くと窓から見える景色は暗いものへ変わっていた。
どうやらクラウドと話してそのまま眠りについてしまったようだ。



「クラウド・・・」




彼は披露宴は延期すれば良いって言ってくれた。
私を一言も責める事なく、好きだという私の気持ちだけで十分だと言ってくれた。



「どうして・・・」



あの場面で私が逆切れしてしまったのは良くない事だと理解しているが、あの時言った事に嘘はなかった。
彼はいつも私の我儘を許してくれる。
何でも許容してくれる彼に対して、自分勝手だと理解していても私を責めてくれれば良いと思ったんだ。




責めて・・・そして迷う事なく俺について来いと言ってほしかった。
そうしたら、私は自分の気持ちを決める事が出来たかもしれないのに。




「って、結局人任せにしてるだけだよね・・・」
私はそこまで考えて一人自嘲した。
結局自分で決める事から逃げてしまっている。




「分かんないよ、クラウド・・・」





迷子になってしまった自分の気持ちは一向に見つかる気配はなかった。