『リナリア国、15代目国王クラウド様の誕生です!』
その言葉に歓声が上がった。
それは城の者だけではなく、招待客や国民からも。
クラウドは国王の証である冠を授与された。
14代目の国王、クラウドのお父様は早くに亡くなられてしまい、実質的にはクラウドは国王の仕事をすでに行っていたのだが、あくまでも扱いは次期国王としてであって、これでクラウドは本当の国王となった。
そんなクラウドの姿、そしてこの世界に来て初めて目にする城の人以外のリナリア国民の姿を、私は少し離れたところから見ていた。
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