孤独のお嬢様を救え!!

部屋に入ると父は大きな椅子にどっかりと座っていた

「麗羽か…何かあったか?」

フウ…と息をはいて私は話始める

「会社を辞めます。それと、私の親権を手放してください。」

父は少し戸惑っていたが仕方なさそうに言った

「わかった。処理は私がしておく。」

「おねがいします。親権は叔父さんたちのところへ。私から話しておきます。」

「今まで苦労をかけたな。すまない」

「失礼します」

私はそう残して社長室から出た

お礼もなにも言えなかった

いや、言わなかった

言うことなど何もない

お母様はなぜあんな人を愛したのだろう

怒りと憎しみで溢れそうになる涙をぐっとこらえる

戦いは今からだ