孤独のお嬢様を救え!!

これが私の今までの人生かな

初めて人に話した

身内は何人か知っているけど

私の口から誰かに話したのは初めてだ

秋山くんは真剣な顔をしてずっと話を聞いてくれた

「話してくれてありがとう。ほんとに俺は聞くことしかできないな。また、話してね辛くなったら」

「聞いてくれてありがとう。初めて人に話した。スッキリしたかな」

実際、私は落ち着いていた

聞いてもらえてよかった

「わたし、秋山君といると落ち着くな。ずっと私のそばにいてよ…」

ハッ!

わたし、何言ってるんだろう…

あぁ、たぶん今のが私の本音なんだろうな

言っちゃったよ…

秋山君は少し戸惑ったような顔をしている

少しからかってみようかな…

「ねぇ、秋山君は私のこと嫌い?」

秋山君に顔を寄せて上目遣いで言ってみる

ガバッッ

秋山くんは突然立ち上がって「いゃ…あの…え…」と混乱している

「あの、ほんと相談に乗れてよかった。じゃあ、また明日」

と口早に言ってさっさと部屋から出ていった

「フフッ」

思わず笑ってしまった

あぁわたし秋山くんのこと好きだ

さて、そろそろ作戦をはじめなきゃ

今までじっくり温めてきたんだから


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