俺も慌ててその隣に座る。 藤本さんはそのまま目を閉じて動かない。 …てコラ。 「藤本さん。さりげなく寝ないでください。」 「あ,バレてた?」 そう言ってわざとらしく眠そうな目を俺に向ける。 うざっ! せっかく真面目な話かと… 「なーんてな。…ちょっと思い出してただけ。」 あ…そうだったんだ。 明らか寝てたけどな(笑) 藤本さんは真っ直ぐ前を向いて 口を開いた。 何かを思い出すかのように ゆっくりと。