私は今幸せすぎるのかもしれない


長年思っていた人と気持ちが通じ合い、いい仲間もできた


それに大いなる光を持つものに出会えた…



私は草の国の王女として生まれた


聞いた話しによると私が生まれた時良くないと思うものもいたようだ


私は牡丹の花の蕾をもって生まれた


牡丹の花は別名女王の花と呼ばれている


牡丹の花は成長するとともに花が開き、15になった時それは咲き終わりそれと同時に女王につく


ここ国は女王が上に立つ不思議な国だそうだ


そもそもこの歴史上、牡丹の花を持つのは女だけ


それと牡丹の花は一世代につき1人しか生まれない


つまり私が生まれた時点でもう牡丹の花を持つものは生まれないということ


だからこそシロツメクサの花を同時に持ってしまったことは良くなかった


両親はそんな私でも1人の子供として愛情を持って育ててくれた


ただ女王の花を持つものが縁起の悪いシロツメクサのを持つことがバレれば私に非難が集まりかねないと思った両親は私に草冠をくれた


それが私のしている花がいっぱいの冠


この冠は飾りなんかではない


シロツメクサを見つからせないためのもの


そして私が6歳になった時何者かにさらわれた


それがジャックだった


侵入するのに体が小さいジャックが選ばれたとのことらしかった


でも私たちは会った時からわかっていた


同じ花を持ってること


私は初めて他人の前で花冠をとった


結局依頼した人は捕まったらしいんだけど私はこのことがあってよかったと思う


だってジャックに会えたから


それと私たちの遊び場はシロツメクサ畑だった


最初は少ししか生えてなかったシロツメクサも次第に数が増えていきあんな状態になった


シロツメクサが増えれば増えるほど人々は近づかなくなった


おかげで私たちは2人でたくさん遊べた


9歳のときバルゴからお迎えがきた


確か迷いの森で言われたんだ


迷いの森は草の国とお菓子の国をつなぐ森


両親は反対しなかった


なんでだかね


それから何年か経ち私は16歳になった


光と出会う数ヶ月前私は星宮を出た


まだ私の挑戦ははじまったばかりだから


いつか立派な女王になるまで…ね


草の国の差別をなくす


それともしこの世界を救えたなら胸を張れる自分に慣れたなら私はこの冠を外そうと思う


それまで私は光についていく


名前の通りの人だから


立派になるまで私は……旅に出る。そう心に誓ったから