ハンパイヤ×暴走族 2





「さんきゅ」 
曉はティナの顔をもう一度見た。 
 だいぶ顔色がいい。




「っ…」 
「曉大丈夫か」 
「…あぁ…。ティナを頼む」 



千秋は頷き、ティナを抱える。 
曉はよたつきながらも千秋の一歩後ろを歩いた。




 だいぶ吸われたようだった。

「曉…。あれなんだ?」 
千秋が前を見ている。 




 グラウンドに砂煙を出しながら凄い早さでこちらに来る何か。 
「あれは……」 



「あーかーつーきィィイイイ!!」

…棗だ。




「どうした、棗。族関係か?」 
…それはやばい…。


…今戦える状態じゃないからな。



「ちっ…違うんだ……。とにか来い!………ってどうした?曉」


「吸われた」 
「oh…。じゃぁ、生徒会室来いよな!」




棗はさっきほどじゃないが、走って校舎の方に行った。

……。 





千秋と顔を見合わせる。 




「「生徒会室…?」」