「じゃぁ行くな?」 「ありがとな!」 「あの…!!」 「ん?…なんだ?」 優は、呼び止めてから何て言おうかわからず、口を閉じた。 そして優は、ゆらりと優の体を壁と体で挟み、苦しそうな声で助けを求めた彼女を思い浮かべる。 髪の毛の間から見たあの瞳…。 __僕はあの目を見たことがある__