汗でひっつく横髪を耳の後ろに引っ掛けながら、和を見る



テ「私も女なんだけど?」

和「バンパイアだからまだいける。しかも離れたよ。」





うん
テ「バンパイアは性別じゃないからね??…でも、もう少し離れて…。」



和「…ぼ、僕のこと嫌い?」
和は捨てイヌのような顔でティナを見た。




テ「…ううん。腹減ったから…。仲間のは…吸いたくない。…痛い思い…させたくない。…っはぁ…はぁ」


段々血が減っていることがわかった。



胸元を抑えてうずくまる。



髪の毛の間から、和が心配そうに伺っているのが見えた。





ーダメだよ??近づいたら…。食べちゃうー



テ「か…カバン…とってきてくんない?」
和「え?」